@article{oai:mimasaka.repo.nii.ac.jp:00000906, author = {カルマール, 良子 and 梅澤, 雅和 and Kalmar, Ryoko and Umezawa, Masakazu}, issue = {2}, journal = {日本幼少児健康教育学会誌}, month = {}, note = {我が国では,乳児期の粗大運動において座位の獲得が代表的な発達指標のひとつとされている。1940年代から1960年代のピクラーの研究により,乳児の運動発達は仰向けからうつ伏せに寝返り,ずり這い,四つ這いと自発的に全身運動を獲得した後に,大人による支えなく自力で,座位へと移行することが報告されている。しかし,その研究以降の半世紀にわたり,乳児の座位の獲得過程の観察や年次ごとの変化が十分に検討されていない。本研究では,西日本3県(兵庫県,岡山県,鳥取県)の保護者のアンケート調査により,260人の乳児が生後,仰向け姿勢からうつ伏せ姿勢へ寝返りを獲得した後,匍匐姿勢から座位を獲得する過程について調査を行った。その結果,38.8%の乳児は,ピクラーの研究結果と同様にずり這いや四つ這いを獲得した後,座位を獲得したことが明らかとなった。他方61.2%の乳児が,座位姿勢獲得後にずり這いや四つ這いを獲得した。育児用品の普及などの文化的な理由と,厚生労働省が交付する母子健康手帳の様式における運動発達マイルストーンの記載順序が,匍匐姿勢の獲得以前に座位を獲得する乳児を増加させる原因の可能性としてあげられた。この調査結果を踏まえ我々は,母子手帳の記載には,乳児の日常生活の中で自発的に現れる運動発達の過程を踏まえた,明確な表現が採用されることを提案する。さらに,乳児の自発運動を促す物的・人的環境が検証され,整備されることが望まれる。}, pages = {59--68}, title = {Acquisition process of unsupported sitting-up in motor development of infants in Japan.}, volume = {7}, year = {2022}, yomi = {カルマール, リョウコ and ウメザワ, マサカズ} }